トップメッセージ

 株主の皆様には平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。

 当中間連結会計期間におけるわが国経済は、堅調なインバウンド需要や雇用・所得環境の改善などがあった一方で、原材料価格の高止まりや人手不足問題、物価上昇継続による消費者マインドの低下などの要因により、また世界経済は米国の関税政策による市場の混乱、中東情勢の緊迫化やウクライナ情勢の長期化といった地政学リスクの高まり、中国経済の減速などの要因により、国内外における景気の先行き不透明感が強まっております。

 このような状況の中で、国内におきましては高効率で優れた異物通過性能を持つスマッシュポンプへの注目度が高まり、同製品シリーズは、道路陥没復旧工事に伴う切り回し工事などにおいて、低水位連続運転が可能であることも評価され市場全体の売上伸長に貢献し、売上高は増加しました。海外におきましては、北米市場での鉱山市場向けや鉄鋼市場向けの需要が堅調に推移したこと、アジア市場でも日本セグメント同様にスマッシュ機構を搭載した高効率水中ポンプの受注が拡大したこともあり、海外における売上高は増加しました。これらの結果、当中間連結会計期間の売上高は、一部地域を除いて売上高が堅調に推移したこと、また、ZENIT INTERNATIONAL S.P.A.を前年同中間連結会計期間においては貸借対照表のみを連結対象としていたことなどにより、357億59百万円(前年同期比23.7%増収)、営業利益は欧州地域においてのれんの償却額及び顧客関連資産償却費の計上があったものの、増収効果や為替市場で円安が進行したことなどにより53億76百万円(前年同期比21.7%増益)、中間期末にかけて円安で推移したことで経常利益は58億26百万円(前年同期比56.7%増益)、前年同中間連結会計期間において特別利益に段階取得に係る差益1,721百万円を計上しておりましたが、当中間連結会計期間では特別利益の計上がなかったことなどにより、親会社株主に帰属する中間純利益は35億48百万円(前年同期比16.2%減益)となりました。

 今後も当社グループ製品が社会インフラに対して必要不可欠なものであるという責任を十分に踏まえた上で、万全な体制で製品を供給し続けることができるよう努めてまいります。

 株主の皆様におかれましては、今後とも格別のご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。

2025年9月

代表取締役社長 辻本 治