サステナビリティ気候変動・自然関連の取り組み
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削減施策・制度
当社は気候変動への対応を中長期的な重要課題と位置づけ、温室効果ガス(GHG)排出量の削減に取り組んでいます。社内制度の整備および削減施策の推進を通じて排出量の可視化と継続的な削減を図り、脱炭素社会の実現に貢献していきます。
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社用車のEV/HV化
社用車のEV(電気自動車)およびHV(ハイブリッド車)への切り替えを計画的に進めています。従来のガソリン車と比較して、EV・HVは走行時のGHG排出量が大幅に少なく、日々の業務における環境負荷を着実に低減することができます。
また、車両の燃費効率が向上することで環境負荷だけでなく運用コストの削減にもつながり、持続可能な企業活動の実現に寄与しています。
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再生可能エネルギーの活用
太陽光発電設備の導入、再生可能エネルギー電力の使用、非化石証書の購入など、再生可能エネルギーの活用を進めています。
再生可能エネルギーは発電時にGHGを排出しないクリーンなエネルギーであり、再生可能エネルギーの利用拡大は当社のGHG排出量削減に向けた重要な施策のひとつです。
現在、国内4拠点に自家消費型の太陽光発電設備を設置し、発電した電力を事業活動に利用しています。また、6拠点においては、電力会社の再生可能エネルギープランを採用しています。これにより、年間で500t-CO2の排出量削減効果が見込まれ、事業活動における環境負荷の低減に大きく貢献しています。
2020年度 土浦駐在店にて再生可能エネルギー電力を採用 2021年度~ 大阪本店、東北支店、北関東支店にて再生可能エネルギー電力を採用 2022年度~ 東京本社、四国支店、高崎営業所にて再生可能エネルギー電力を採用 2023年度~ 中部支店にて太陽光発電設備を導入 2024年度~ 近畿支店、京都工場(モータ生産棟)にて太陽光発電設備を導入 2025年度~ 東京本社にて太陽光発電設備を導入 -
化石燃料設備の電化および高効率機器の導入によるGHG排出量削減
設備更新のタイミングに合わせて化石燃料を使用する設備を、より高効率な電気式設備へ転換する取り組みを進めています。
近年では米子工場における暖房設備やフォークリフトの電動化、電灯のLED化、コンプレッサーをインバータ搭載式のものへ更新するなど、より効率的で省エネな設備を導入しました。 -
社内カーボンプライシング制度
気候変動リスクの評価と会社全体でのGHG削減意識の醸成を目的に、社内炭素価格を10,000円/t‑CO2とした社内カーボンプライシングを制度を導入しています。
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今後もGHG排出量を削減していくべく、引き続き社用車のEV/HV化、電力の再エネオプションや非化石証書購入の検討、Scope3排出量算定の精緻化、照明のLED化、設備の見直しによる電化および高効率化等の削減施策を継続していきます。
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気候変動対応に向けた製品・技術開発
長期経営計画「Tsurumi Vision 2030」において、2030年に向けて取り組むべきマテリアリティ(重要課題)として、「脱炭素」「水環境」「資源循環」への貢献を掲げています。
課題達成のため、気候変動対応に向けた製品・技術開発を進め、製品を通じて社会全体の脱炭素化や気候変動への適応に貢献しています。 -
液封式真空ポンプで電力の安定供給と脱炭素化に貢献
DX・GXの進展に伴い電力需要が増加する中、電力市場には「安定供給」と「脱炭素化」の両立が求められています。
当社の液封式真空ポンプは、火力、地熱、バイオマスを含む発電市場で使用され、電力の安定供給を支えています。
長期的には火力発電のゼロエミッション化に向けた新市場・新技術の拡大や地熱発電の増加が期待されるため、新市場に対応するためのリソース配分を行い、将来可能性のある様々な状況下でのリスク低減と機会獲得を図っていきます。
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機場用大型ポンプで安全・安心な暮らしに貢献
2030年時点における日本の降雨強度変化は20世紀末と比較して1.1倍増加すると予測されており、今後も気候の激甚化が国内では適応策としてBCP対策が進展しており、特に官公庁においては、大雨・洪水対策としての雨水排水設備の更新・機能強化に関する案件数や発注金額の増加を予想しています。当社は、既存ラインアップと蓄積してきた知見を活かしたソリューション提案を進めるとともに、多様化するニーズに対応するための製品開発やサービス・サポート体制の強化を図り、社会インフラの整備に貢献していきます。

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製品使用時のGHG排出量削減に貢献
製品使用時のGHG排出量削減に貢献する製品ラインアップを充実させるべく、高効率な製品の開発に取り組んでいます。
例えば、建設現場で多く使われるポンプに水位検知機能を付加した電極式自動運転ポンプは、空運転を減らすとともに、無駄な運転が削減された時間に相関してGHG排出量の削減が期待できます。また、水中ノンクロッグ型スマッシュポンプ BN型は搭載された新機構により高効率と通過性能の両立を実現し、下水道や排水処理現場などでのGHG排出量の削減に貢献しています。
水中ノンクロッグ型
スマッシュポンプBN型
電極式自動運転ポンプ
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外部イニシアティブへの参画
気候変動対策や情報開示の高度化に向け、外部イニシアティブへ参画することで外部ネットワークや国際的な枠組みを活用しながら必要な知見の収集と社内での取り組み強化に努めています。

TCFD
2023年より、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)に賛同しています。TCFDの枠組みに沿って気候変動が当社事業に与えるリスクと機会を適切に把握し、透明性の高い情報開示と取り組みの強化を進めています。

気候変動イニシアティブ(Japan Climate Initiative)
2025年より、気候変動対策に積極的に取り組む企業や自治体、NGOなどの情報発信や意見交換を強化するためのネットワーク「気候変動イニシアティブ(JCI:Japan Climate Initiative)」に参加しています。
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事業活動における取り組み
自然環境の保全は企業の持続可能性を支える基盤であり、当社にとっても不可欠な取り組みです。事業活動に伴う自然資本への影響を抑えるため廃棄物の削減やリサイクルの推進、土壌・大気汚染の低減などに取り組み、将来的な自然関連リスクへの対応に向けた基盤づくりを進めています。
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廃棄物削減・リサイクルの推進
事業活動から発生する廃棄物をできるだけ減らし、資源を有効に活用するためのリサイクルを推進しています。再生可能な資源は適切に回収・仕分けし、リサイクルルートへ確実に送り出す体制を整えています。
鋳物砂のリサイクル
複数回利用可能な樹脂製パレット、スチール製の輸送用コンテナ等の採用
使用済み梱包用木材のサーマルリサイクル
タブレット端末導入による紙出力の削減
使用済みヘルメットのリサイクル
鉄くず、ステンレスくず、砲金くず、潤滑油の有価物引き取り
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土壌・大気汚染対策
土壌や大気への影響を未然に防ぐため、化学物質管理や設備点検を継続的に実施しています。
特別管理産業廃棄物の適正管理
PRTR法対象化学物質の適正管理
局所排気装置の定期自主検査
薬品・油類の漏洩防止対策および漏洩発生時の対応手順整備の実施
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環境負荷を低減する製品・技術開発
自然環境の保全は企業の持続可能性を支える基盤であり、当社にとっても不可欠な取り組みです。事業活動に伴う自然資本への影響を抑えるため廃棄物の削減やリサイクルの推進、土壌・大気汚染の低減などに取り組み、将来的な自然関連リスクへの対応に向けた基盤づくりを進めています。
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1.水資源の保全
水使用量削減に貢献
敷鉄板洗浄装置 CPW型
本体内に洗浄水タンクを装備し、洗浄水の圧送に水中ポンプを使用しているため水の循環利用が可能となり、高圧洗浄機で洗浄する場合と比較して使用水量の大幅な削減が可能です。

水質浄化/汚染防止に貢献
水処理関連機器
下水処理施設や工場排水処理設備において、汚濁水の移送、曝気、撹拌など、水質浄化に必要な工程で使用される水処理関連機器を幅広く取り扱っています。
下水処理は、河川・湖沼・海域への汚濁負荷を低減し、地域の水環境を守るための重要な社会インフラです。当社の機器は下水処理工程の一部を担うことで、公共用水域の水質浄化および保全に貢献しています。
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2.資源循環への貢献
廃棄物量削減に貢献
汚泥脱水機
下水処理や工場排水の処理工程で発生する汚泥は水分を多く含んでおり、そのままでは焼却や埋立処分が難しい状態にあります。汚泥脱水機により脱水処理を行うことで汚泥の体積を大幅に減少させ、最終的に焼却処分する廃棄物の総量を低減することができます。

資源効率向上に貢献
高精度・加工レス化を目指した3D砂型造形技術の研究
造形研究所では、3D砂型造形技術を活用し、高精度な砂型の製造・研究に取り組んでいます。
通常、鋳物部品を製造する際には、砂型に溶けた金属を流し込んで鋳物の形を成形・冷却し、取り出した後さらに加工・研磨を行う必要があります。 砂型の精度を高めることは、鋳造後工程における加工工数の削減、材料ロスの低減、エネルギー消費量の低減に寄与します。
従来の木型による砂型と比較すると、3D砂型造形装置で製造した砂型は加工しろを約1/3まで削減しています。これにより、後工程の省力化や材料・エネルギーの効率的な利用につながり、資源効率向上と環境負荷低減に寄与しています。
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3.生態系・自然環境への配慮
大気汚染抑制に貢献
自動タイヤ洗浄機 MTW型、大型散水機 TWP型
建設・解体工事現場や砕石工場では、作業や車両の走行に伴い土砂や粉塵が周辺環境へ飛散し大気汚染の一因となることがあります。自動タイヤ洗浄機 MTW型や大型散水機 TWP型は粉塵の発生・飛散を防止し、大気汚染抑制に貢献しています。

自然資源の持続可能な利用への貢献
農業・畜産・水産
当社の製品は、農業・畜産・水産など一次産業の現場において灌漑、取水・循環、水処理等様々な用途で活用されています。
これら産業への製品供給を通じて、持続可能な食糧生産の安定化に寄与するとともに、天然資源への過剰な依存の抑制や環境負荷の低減に貢献しています。