立軸斜流ポンプ

全速全水位形運転ポンプ

中部支店ポンプシステム営業課/エンジニアリング部

このほど吐出し口径1650mmの立軸斜流ポンプを製作、据付・納入しました。
この立軸斜流ポンプは雨水の急激な流入の前に運転する待機運転のほか、流入部の容量が小さい事によるポンプ運転操作の簡素化及び運転操作員の省力化を図ることができる「全速全水位形運転ポンプ」です。
近年、ヒートアイランド現象などによる時間当り雨水量の増大、田畑の宅地化・市街地化による雨水流出係数の増大、また、舗装率の進展や下水管渠の整備による下流への短時間流達など洪水防止用の雨水ポンプ機場を取り巻く環境が大きく変化し、特に都市部において雨水が短時間に大量にポンプ施設に流入するようになってきました。
これまでの雨水ポンプは水位が一定以上にならないと運転できないものがあり、いざ運転となっても実際に排水を行うまでには、まず系統機器を運転させ、その後に原動機、減速機、主ポンプ、吐出し弁などの多数の機器を順番に動かす事となり、運転開始から排水までに時間が掛かり俊敏な排水が困難な状況が多く見られました。このような環境の変化に対応するニーズに応える為に開発されたのが「全速全水位形運転ポンプ」です。

納入機器

立軸斜流ポンプ 型式:PSV-R型
口径:φ1650mm
全揚程:9.0m
吐出し量:400m3/min
ポンプ回転速度:245min-1
ポンプ効率:81.5%以上
設置方式:2床式
原動機:4サイクルディーゼルエンジン
出力:880kW
原動機回転速度:720 min-1
減速機:直交軸傘歯車減速機

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