羽根車へ新開発の「耐海水特殊鋳鉄」を採用。
モータシャフトを防食します。
※ポンプ運転中のモータシャフトには、流電陽極による電気防食の効果は及びません。
モータシャフトより若干低い電位を持っているため、モータシャフトを防食します。
羽根車の材質選定を誤った場合、
下記写真2のようにモータシャフトが激しく腐食します。
SUS403製のモータシャフトに耐海水特殊鋳鉄製の羽根車を取付けた場合。
(モータシャフトは防食されます。)
SUS403製のモータシャフトにSCS13製の羽根車を取付けた場合。
(モータシャフトは激しく腐食します。)
「ジンクリッチプライマ」と「変性エポキシ樹脂塗料」の塗装により防食効果を高めます。
長年の経験に基づく独自の防食設計により「流電陽極」を適正配置。
ポンプ本体を防食します。
シャフト:SUS329J4L(二相ステンレス鋼)※
羽根車:SCS13
高クロム(Cr)に適量のニッケル(Ni)を添加してオーステナイトとフェライトの二相組織とした高強度・高耐食ステンレス鋼。
SUS304・SUS316のほぼ2倍の強度(0.2%耐力比較)
仕様 | A仕様(ハイグレード仕様) | B仕様(汎用仕様) | C仕様(簡易仕様) | |
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適用用途 | シャフトにSUS316を使用する高い信頼性のある仕様 | 羽根車に耐海水特殊鋳鉄を使用するバランスのとれた仕様 | 海水中で短期間安定した耐海水性を発揮 | |
(例)火力発電所の取水ポンプ | (例)造船所ドック排水ポンプ | (例)水産加工場の揚水ポンプ | ||
材質 | モータ本体 | 標準材質(※1) | ||
モータシャフト | SUS316 | 標準材質 | ||
吊りボルト | SUS316 | SUS304 | ||
ポンプ本体(※2) | 標準材質 | |||
羽根車 | 耐海水特殊鋳鉄 | 標準材質 | ||
着脱装置 (B、U型) |
要部(※3) | SUS304 | ||
ポンプ昇降用 チェーン |
SUS316 | SUS304 | ||
塗装 | ジンクリッチプライマ+変性エポキシ樹脂塗料 3回塗り | 標準塗装 | ||
すきま腐食防止剤 | 各部材のはめあい部分に、塗布 | 塗布なし | ||
電気防食 | アルミ流電陽極 または 亜鉛流電陽極 | |||
流電陽極の交換周期の目安 | 2年毎 | 1年毎 |
※1 機種により標準材質がアルミ材の場合はFC150またはFC200に変更します。
※2 GSZ2-37-4のA仕様のみシールハウジング材質をSCS14に変更します。
※3 ガイドサポート/ガイドコネクタ:SUS304(A仕様・B仕様・C仕様)
着脱装置及びポンプケーシング又は相フランジの着脱面:SUS304板取付け(A仕様・B仕様)
*上記以外の仕様(適用機種など)については取扱販売店、もしくは弊社最寄りの営業店までお気軽にお問い合わせください。