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スクリューポンプ

スクリューポンプは、傾斜したトラフの中で、鋼板製のスクリューを回転させて揚水を行うもので、次のような特長を持っています。 水の流れる通路部が開放形となっていますので、保守、点検が容易です。

• ポンプの吐出し量は、吸込水位に応じて自動的に変化するので、流量制御を行う必要はありません。
• 小石、砂、発砲スチロールその他の固形物が混入しても、目詰りすることなく、揚排水します。
• 羽根部分に摺動部がないので、吸込水位が下がり万一空運転を行っても焼付きなどの心配はありません。

【効率】
傾斜角、回転速度、および吐出し量により異なりますが、基準吸込水面で最高効率を示し小水量で70%、大水量で80%程度となります。効率は吸込水面低下とともに低下しますが、規定吐出し量の30%量でも約60%程度保持しており、吐出し量の広範囲にわたって高効率を維持します。

【ポンプ回転速度】
吐出し量が多くなれば、スクリュー外径が大きくなり回転速度は小さく、吐出し量が少なくなれば、回転速度は大きくなりますが、一般のポンプに比べて低速回転といえます。スクリュー外径φ300で約120min^-1、φ3000で約25min^-1程度です。従って減速比の大きい減速機が必要となります。

【全揚程】
最大全揚程は5 - 8m程度ですが、それ以上の高揚程の場合は、2台以上の直列運転にする必要があります。また、全揚程と傾斜角(α)により、スクリュー長さが大きく変わります。

【傾斜角度】
一般的には傾斜角30°で選定致しますが、設置条件によって決まる特殊な傾斜角(22 - 38°)も製作します。