TSURUMI PUMP vol.11-D
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水処理関連機器ヘリカル遮壁ヘリカル遮壁ヘリカルポート吐出し口三葉ロータ吸込口■機 構■50/60Hz共通標準仕様表の使い方 273■騒音データ dB(A)についてギヤ側プーリ側吐出し側〈独自のヘリカル機構〉ブロワはうるさいもの、ブロワの騒音は宿命的なもの、と考えられがちでした。それは、従来のルーツブロワでは、ケーシング内の空気を一気に吐き出す構造のため、大きな衝撃や脈動が生じ、これが騒音の原因になったからです。ツルミのルーツブロワは、吸込口、吐出し口をヘリカル構造としています。そのため、吸込・吐出しポートは徐々に連続した開口または閉口となり、脈動騒音を大幅に減少させました。標準仕様表にはブロワ型式、口径、回転速度、吐出し圧力、実風量、軸動力の関係を表示しています。1.標準仕様表に示す風量は標準状態(温度20℃、絶対圧力101.3kPa{1.033kgf/cm2}JISB0132、相対湿度65%)の空気量です。2.基準状態(0℃、絶対圧力101.3kPa{1.033kgf/cm2}JISB0132での乾燥空気)の空気量は吸込圧力が同じ場合、次式により標準状態の空気量に換算出来ます。Qs=Qn× 273+tsQs:標準吸込状態風量 m3/minQn:基準状態空気量 m3/min吸込圧力:大気圧 101.3kPa{1.033kgf/cm2}ts:吸込温度 ℃3.吐出し状態の空気量を標準吸込状態風量に換算するには4.上記の結果で求められた空気量と必要吐出し圧力から、標準仕様表でブロワ型式、口径、回転速度、軸動力を求めます。次式によります。Qs=Qd×101.3+Pd × 273+ts101.3    273+tdQd:吐出し状態空気量 m3/min Pd:吐出し圧力 kPa ts:吸込温度 ℃td:吐出し温度 ℃〈特殊サイレンサと三葉ロータを採用〉低周波から高周波までの広い音域にわたって騒音を吸収する特殊サイレンサも採用しています。さらに、スラスト方向の微少変位でロータ相互が接触するおそれのない三葉ロータの使用で、風量・圧力特性も一段と良好になりました。これらの特長は、独自のヘリカル構造と相まって超低騒音化を実現、機械室、付属機器などに対しても大きなメリットになっています。5.ブロワ各機種によって選定範囲が重複していますが、選定目安として、経済的には型式の小さい方、騒音的には大きい型式のブロワを選定してください。6.標準仕様表に色別してモータ出力を表示していますので、この出力のモータを使用してください。◦本計算式は相対湿度65%の場合です。相対湿度の変化に対する風量変化は微々たるもので、通常無視できます。測定点はブロワ側から1.0m、高さ1.0mとする。吸込サイレンサ吐出しサイレンサ

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