水中ポンプ材質 + ■耐海水用水中ポンプの仕様■耐海水特殊鋳鉄について適用機種:工事用 KRS型、KTZ型、LH型、GSZ型、GPN型、NKZ型 設備用 B型、U型、SF型、SC型◦※1 機種により標準材質がアルミ材の場合はFC150またはFC200に変更します。◦上記以外の仕様(適用機種など)については別途お問い合わせください。A仕様(ハイグレード仕様)B仕様(汎用仕様)C仕様(簡易仕様)仕様例について(全仕様共通)流電陽極:全仕様に流電陽極(犠牲陽極)による電気防食を実施します。(A・B仕様)塗 装:モータ本体及びポンプ本体を長期間防食するため、耐海水塗装(ジンクリッチプライマ+変性■ 仕 様(A・B仕様)羽 根 車:モータシャフトを防食するため、海水専用に開発した耐海水特殊鋳鉄を使用します。C 仕 様 A、B、Cの3つの仕様を準備しており下記に各仕様の特色を簡単に説明します。 汚染海域では腐食性の激しい硫化水素を生成しながら生息するバクテリア(硫酸塩還元バクテリア)により、過酷な腐食環境になっています。シャフトにSUS316を使用することで過酷な腐食環境においても高い信頼性を得られる 仕様です。 羽根車に耐海水特殊鋳鉄を使用し、最適な防食設計により低コスト化と優れた耐海水性の最もバランスのとれた仕様です。 可能な限りコストを抑制し、海水中で短期間安定した耐海水性を発揮します。エポキシ樹脂塗料)を施します。ポンプ運転中は、回転部分であるモータシャフトと羽根車は本体から電気的に切り離された状態となります。したがって、本体に取り付けた流電陽極による電気防食の効果は回転部分には及びません。海水中では、モータシャフトと羽根車の材質の組合せが非常に重要で、間違った組合せをすると右の写真1.のようにモータシャフトが激しく腐食し、多大な修理費が必要となります。弊社では長年の研究の結果、海水中でのモータシャフトの保護に最適な羽根車材質として「耐海水特殊鋳鉄」を開発しました。この「耐海水特殊鋳鉄」はクロム系鋳鉄に特殊な処理を施したもので、モータシャフトよりも若干低い電位をもっており、自身が少しずつ溶解することによりモータシャフトを防食します。当然、羽根車は定期的(数年〜10数年。使用条 件により異なります。)に交換が必要となりますが、それに要するコストはモータシャフトの交換に比べてはるかに低くなります。仕様モータ本体モータシャフトポンプ本体羽根車塗 装電気防食流電陽極の交換周期の目安A 仕 様SUS316ジンクリッチプライマ変性エポキシ樹脂塗料 3回塗り[参 考]羽根車の材質選定を誤った場合、下記写真1.のようにモータシャフトが激しく腐食します。 写真1.SUS403製のモータシャフトにSCS13製の羽根車を取付けた 場合。(モータシャフトは激しく腐食します。)写真2.SUS403製のモータシャフトに耐海水特殊鋳鉄製の羽根車を取付けた場合。(モータシャフトは防食されます。)B 仕 様標準材質(※1)標準材質耐海水特殊鋳鉄アルミ流電陽極 または 亜鉛流電陽極2年毎標準材質標準材質標準塗装1年毎
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